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2007年08月16日(木) 19時29分

仮釈放中に弟殺害、二審も死刑 東京高裁朝日新聞

 05年5月、刑務所からの仮釈放中に遺産目的で実弟(当時60)を殺害したとして殺人などの罪に問われた長谷川静央被告(65)の控訴審判決で、東京高裁は16日、死刑とした一審・宇都宮地裁判決を支持し、被告側の控訴を棄却した。阿部文洋裁判長は「強い利欲目的で計画的に殺害しており死刑はやむを得ない」と述べた。弁護側は即日上告した。

 判決によると、長谷川被告は76年に宇都宮市内で勤務先の社長を殺害。80年に無期懲役判決を受けて服役し、03年5月に仮釈放された。死亡した母親の遺産の受け取り分増額を実弟に断られたことから、知人の男=懲役30年が確定=に2000万円の報酬を示し、同市内で実弟を刺殺させた。

http://www.asahi.com/national/update/0816/TKY200708160330.html