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2007年08月16日(木) 08時00分

裁判員の確率4160人に1人 昨年の事件数で試算朝日新聞

 09年春に始まる裁判員制度の実施規模のイメージを示すため、最高裁は直近のデータを利用して、裁判員裁判の対象事件や有権者から選ばれる裁判員候補者の数をまとめ、15日に公表した。昨年1年間の事件のうち対象となるのは3111件で、候補者は最大31万人。公表内容をもとに確率を試算すると、1件につき6人の裁判員と2人の補充裁判員が選ばれる場合、有権者4160人に1人が裁判員となる計算だ。

 公表は3回目。前回の05年の対象事件数3633件をもとに試算すると、3543人に1人だった。06年は事件数が減ったことで確率が低くなった。

 対象となる3111件の罪別では強盗致傷が約3割にあたる939件で最も多く、殺人642件、現住建造物等放火331件、強姦(ごうかん)致死傷240件、傷害致死181件と続いている。

http://www.asahi.com/national/update/0816/TKY200708150315.html