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2007年08月16日(木) 07時50分

コンビニ店長、振り込め詐欺被害の老人助ける 「セブンイレブン市原瀬又店」産経新聞

 振り込め詐欺にご用心−。市原市瀬又の「セブンイレブン市原瀬又店」で、近くに住む男性(83)が社会保険庁の職員を名乗る男の電話に従いATMで現金を振り込もうとしたところ、不審に思った店長の吉崎政昭さん(55)が携帯電話を代わって対応し、被害を未然に防いでいたことが、わかった。市原署では吉崎さんに対し24日に感謝状を贈呈する予定。

 吉崎さんらによると、男性は7日午前11時半ごろ、「社保庁のモリタ」と名乗る男から「国民健康保険料の還付金があるので、コンビニで指示に従いATMを操作してほしい」という電話を受け、来店した。

 吉崎さんは、男性からATMの使い方を教えてほしいと頼まれ、そばに付き添っていたが、銀行カードを挿入するよう指示されたところで不審に思い、電話を代わった。男の身元を聞いたところ、男は「男性の娘さんにすべて説明してある」とだけ繰り返し、吉崎さんがさらに追及すると電話を切ったという。

 吉崎さんは「この辺りには高齢者が多く住んでおり、詐欺の被害者が出ないよう今後も注意していきたい」と話している。

 県内では、7月ごろから公務員をかたり現金を振り込ませようとする不審電話が相次いでおり、12日にも保険料の還付を装った振り込め詐欺で、野田市の40代の男性会社員が約150万円の被害に遭っている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070816-00000060-san-l12