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2007年08月16日(木) 20時50分

<猛暑>電力使用うなぎ登り…エアコンがフル稼働毎日新聞

 各地で今年一番の猛暑となった16日、エアコンのフル稼働で電力の使用もうなぎ登りとなった。ただ、お盆休みでオフィスや工場は休業のところが多く、新潟県中越沖地震で柏崎刈羽原子力発電所が停止し電力不足が心配された東京電力も、今のところ供給能力に余力があるという。
 東電のこの日の最大電力は、前日比7.8%増の5594万キロワット。一方の供給力は6010万キロワットで、416万キロワットの余力があった。中部電力は、同18.4%増の2237万キロワット。中電は今夏の最大電力を2748万キロワットと想定している。
 東電の8月中の供給力は他電力会社からの融通や、火力発電所のフル稼働などで平均6245万キロワットを確保。さらに、データ改ざんなどで運転休止していた塩原水力発電所(出力90万キロワット、栃木県那須塩原市)の運転許可を国土交通省から期間限定で得て、電力不足の緊急時に備えている。
 しかし、今後も35度を超える猛暑日が全国的に続いた場合、他電力からの融通も厳しくなることから、東電は工場などの大口需要家に節電を呼びかけている。東電の過去の最大電力は6430万キロワット(01年7月24日)で、記録的な猛暑となれば、現在の予備力で不足する可能性もある。【内山勢】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070816-00000092-mai-soci