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2007年08月16日(木) 09時20分

赤トンボ見たのはいつの日? 市民団体が調査呼びかけ朝日新聞

 夕焼け空に舞う赤トンボの群れ、最近見かけたのはいつですか——。全国一斉「赤トンボ」調査への協力を、市民グループが呼びかけている。最近、激減しているとされる赤トンボの実態や減った理由を調べるのが目的。全国トンボ市民サミットのウェブサイトで調査手引や調査用紙などを配っている。

 同団体によると、赤トンボと呼ばれるトンボは国内におよそ20種いる。主な赤トンボは水田や学校プールなど身近な場所を繁殖地にしており、都市化にも比較的強い。「環境の指標」とも言われるが、近年各地で減少しているという。

 主な調査は、代表的な赤トンボであるアキアカネや学校プールでの幼虫ヤゴの生息状況。8月の盆の時期に見られ、「精霊(しょうりょう)トンボ」と言われるウスバキトンボなど、赤トンボにまつわる言い伝えや方言も集める。

 ウェブサイトには、アキアカネとよく似たナツアカネの見分け方や、網で捕まえたり写真をとったりする方法が掲載されている。参加者は、調査日時や場所、天気などと一緒に、調査データを事務局に送る。

 今年の調査は成虫が見られる10月ごろまで行い、3年間続けて結果をまとめる予定。同サミット実行委の今村信大(のぶひろ)代表は「当たり前にいた赤トンボがいなくなったのはなぜか。調査をきっかけに自然のことを考えてほしい」と話す。

http://www.asahi.com/life/update/0816/TKY200708160048.html