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2007年08月13日(月) 15時53分

ケミカルライトの液体でけが、子どもの被害相次ぐ朝日新聞

 夏祭りやコンサート会場で販売されている発光性の「ケミカルライト」が破損し、漏れ出た液体が目に入るなどして子どもがけがをする例が相次いでいることが、東京消防庁の調査でわかった。05年4月以降、都内で誤飲も含め14人が病院に搬送された。夏休み中の発生が多く、同庁は「強く折り曲げたりぶつけたりしないように」と注意を呼びかけている。

ブレスレット型のケミカルライト(合成写真)=大手メーカー提供

 同庁によると、14人のうち13人が1〜9歳の子ども。今年7月31日には八王子市で、4歳女児が祭りで買ったケミカルライトが破損し、中の液体が飛び散って目に入り、炎症を起こした。液体が付着した指で目をこすって痛みを訴えたケースや、3歳男児が誤飲して入院した例もある。

 ケミカルライトはブレスレットや棒の形。大手メーカーのルミカによると、筒を折り曲げるとガラスが砕けて二つの液体が化学反応を起こし発光する仕組みという。

 中の液体は1〜10グラムと少量で、毒劇物は含まれない。飲んだ場合の致死量は体重1キロあたり約17グラム。液体が目に入ると痛みを伴う場合があるが、ルミカは「水で洗い流せば大きな健康被害には至らない」としている。

http://www.asahi.com/life/update/0811/TKY200708110236.html