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2007年08月13日(月) 21時07分

振り込め詐欺被害の金を横取り、2容疑者逮捕 神奈川朝日新聞

 振り込め詐欺に使われることを想定し、携帯電話で利用できる銀行口座をあらかじめ他人に売っておいて、詐欺の被害者から口座に振り込まれた金を横取りしたとして、神奈川県警捜査2課は13日、東京都八王子市松木、会社社長森本哲郎(22)と同市下柚木2丁目、同社役員寺下政成(22)の両容疑者を電子計算機使用詐欺と組織的犯罪処罰法違反の疑いで逮捕した。

 調べでは、森本容疑者らは5月11日、架空請求詐欺の被害に遭った新潟県の女性(21)が数回にわたって計90万円を振り込んだ地方銀行の口座から、携帯電話のモバイルバンキング機能を使って全額を別の口座に振り替えてだまし取った疑い。

 森本容疑者らはインターネットなどで不正に購入した口座を氏名不詳の者にネットでパスワード・暗証番号つきで転売していた。森本容疑者らは、振り込め詐欺に口座が使われると予想し、携帯電話などで入金状況をチェックしていたという。

 だまし取った現金をキャッシュコーナーで引き落としていたとして、同容疑で任意の取り調べを受けている男(23)は県警の調べに対し、「2000万円ほど下ろした」と供述しており、県警が調べている。

http://www.asahi.com/national/update/0813/TKY200708130294.html