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2007年08月11日(土) 11時43分

東京の「明聖アカデミー」、教室閉鎖し自己破産手続き朝日新聞

 大学受験予備校の明聖アカデミー(東京都文京区、中野俊一代表取締役)が全国7カ所の教室を突然、閉鎖し、自己破産の手続きを進めていることが11日、わかった。代理人の弁護士によると、負債総額は約13億円。生徒数は明らかにしていないが、授業料の返還はできない見通しという。生徒や保護者には順次、郵送で知らせる。

 代理人によると、10日夜に取締役会を開き、自己破産手続きに入ることを決めた。業績不振や借入金の利息の返済などで資金繰りが悪化していたとされる。教室は東京、京都、名古屋、岐阜、津、三重・四日市、浜松の7カ所。全教室を一斉に閉鎖し、自己破産を知らせる張り紙を掲示したという。

 信用調査会社によると、90年に設立され、資本金3000万円。05年12月期の売上高は約18億円。

 11日朝、東京都文京区湯島1丁目のビルにあるお茶の水校入り口ドアには、自己破産を知らせる同日付の紙が張ってあった。中に人はいない様子で、電気は消えており事務所の電話が鳴りっぱなしだった。

 午前11時ごろに来た高校3年生の2人の生徒(17)は「何の連絡もなくてびっくりした」「最初は予備校側が安いと言っていて、入ってみると他より高い。7月にやめようとしたが、予備校側が全力でがんばろうと言うので続けていたのに」とぼうぜんとした様子だった。2人とも1年分の授業料をまとめて払っており、1人は昨年10月に150万円、別の1人は3月に130万円を払って入校したという。

http://www.asahi.com/life/update/0811/TKY200708110081.html