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2007年08月11日(土) 23時55分

企業の海外投資、06年は502億ドルで過去最高読売新聞

 日本貿易振興機構(ジェトロ)が発表した「2007年版貿易投資白書」によると、日本企業が06年に海外で行った投資や企業買収などの金額を示す「対外直接投資」(国際収支ベース)が前年比10・3%増の502億ドル(約6兆円)となり、1990年の480億ドルを上回って最高となった。

 東芝による米原子力大手「ウェスチングハウス」の買収など、海外企業への大型のM&Aが相次いだほか、自動車メーカーなど製造業の海外進出が増えたことが主な要因だ。資源価格の高騰で、商社や資源開発会社が石油や鉱山資源などの権益獲得を積極的に行ったことも金額を押し上げた。

 地域別では、アジア向けが6%増の172億ドルと、全体の3分の1を占めた。ただ、中国向けは、6・2%減の62億ドルと7年ぶりに減少に転じた。他の新興国への投資を優先した日本企業が増えたとみられる。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070811-00000113-yom-bus_all