会社内のチームでプロジェクトを立ち上げた時、計画推進に熱心な人もいれば、あまり乗り気ではない人がいることもありますよね。
こんな風に、一つのことがらに関して、人によって対応の仕方や見解、また熱心さなどが違うことを「温度差がある」と言う場合があります。
例えば、このプロジェクトに参加する社員のため息。「実はあのプロジェクト、結構チーム内に温度差があるんだよね」なら、 To be honest, there are certain gaps among team members over the project. などとなります。
でも、いったいどんな温度「差」なのか。気持ちの gap なのか、それとも実際の取り組み方に違いがあるのか、または両方なのでしょうか。
それがはっきりしている場合には、違う訳し方ができます。例えば、熱意の差であった場合。 Not all the team members are necessarily keen on the project. (必ずしもみんなにやる気があるわけではない)などとなります。実際に片手間にやっている人がいるとすれば、 Some members aren’t really committed. (人によってはあまりちゃんとやっていない)などの言い方もできます。またこの言葉、時事問題でもよく使われます。
例えば、「北朝鮮問題を巡って米国と日本との間に温度差が表れ始めた」なら、 There is a widening gap between the United States and Japan over the North Korea issue. となります。この場合、イラク問題やテロとの戦いに重点を置く米国が、外交政策で北朝鮮問題の比重を下げた結果と見るなら、 over 以下のかわりに、 in terms of their commitment to the North Korea issue (北朝鮮問題への取り組みに関して)などと付け加えるとわかりやすいでしょう。一方、拉致問題にこだわる日本と、核問題解決を最優先とする米国の間で、政策の重点に違いがあるとするなら、 due to differences of priority between their North Korea policies などとなります。
ところで最近、朝起きて洗面台の蛇口をひねると、お湯のような水が出ます。季節による水道水の温度差( difference in temperatures )には驚くばかりです。
(塚原真美記者)
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