記事登録
2007年08月02日(木) 12時13分

ネット動画投稿サイトに映像、当て逃げ男を書類送検読売新聞

 乗用車を運転中に当て逃げしたとして、警視庁竹の塚署は2日、埼玉県川口市在住で自動車修理会社の元従業員の男(29)を道交法違反(安全運転義務違反など)の疑いで東京地検に書類送検した。

 この事故をめぐっては、被害者がインターネットの動画投稿サイトに事故当時の映像を出したのをきっかけに、男の個人情報がネット上に出回り、勤務先に抗議電話が相次ぐなどの異常事態になっていた。

 調べによると、男は昨年10月26日夜、東京都足立区入谷の都道で乗用車を運転中、並走していた都内の男性会社員(31)の乗用車の前に割り込もうとして接触し、そのまま逃走した疑い。

 同署は、被害車両に設置されていた車載カメラの映像をもとに、加害車両を特定。所有者の男は当初、「車を修理中の客に貸していた」などと容疑を否定していたが、最終的に、自分で運転して事故を起こしたことを認めたという。

 一方、被害者の男性会社員は今年6月、事故当時の映像を動画投稿サイト「ユーチューブ」上で公開。その後、車のナンバーから割り出されたとみられる男の氏名や住所、勤務先の自動車修理会社名などがネットの掲示板に書き込まれ、会社に抗議の電話が相次いだことから、同社は6月中旬、男を解雇していた。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070802i304.htm