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2007年08月02日(木) 00時00分

Second Life(せかんどらいふ)読売新聞


絵・唐沢なをき/文・唐沢よしこ

 定年後の生活のことを和製英語でセカンドライフと言ったりしますが、ここでいうSecond Lifeはアメリカのリンデンラボ社が運営するネット上の仮想空間のことを指します。

 ネットの中に作られた3Dの仮想世界で自分の分身となるキャラクター(アバター)を使って仮想の生活をする、というもの。現在、全世界で800万人以上の人が参加しています。よくオンラインゲームと思われていますが、クリアーしなければならないイベントがあるわけでも、ストーリーに沿ってロールプレイングをするわけでもありません。この世界の住人たちと自由にコミュニケーションをし、生活をするというもので、終わりがないのですワン。

 Second Lifeでよく注目されるの特徴は、ユーザーが自分でアバター用の服やアニメなどを作ることができて、それをほかのユーザーに販売できて、Second Life内で得たお金を現実世界のお金に換金できるということでしょう。個人ユーザーだけでなく、企業もSecond Lifeを新たなビジネスチャンスと見て続々と参入してきています。先月には日本語版Second Life専用ソフトが公開され、一般メディアでも大きく取り上げられる機会が増えました。

 しかし、そのわりには日本人参加者数の伸びは今ひとつという声もあります。よく聞くのは、自由度が高すぎて何をしていいかわからない、高機能のパソコンでないと表示が見にくい、3Dのアバターがあまりかわいくないなどなど。認知度は日々高まっていますが、多くの日本人を「住人になりたい!」という気持ちに持っていくにはもう少し仕掛けが必要かもしれませんなあ。

http://www.yomiuri.co.jp/net/column/yougo/20070802nt12.htm