カシミヤの割合が３割未満のセーターなどを、「カシミヤ１００％」「カシミヤ５０％」と表示し売ったことが景品表示法違反（優良誤認）にあたるとして、公正取引委員会は３１日、衣料品製造・販売会社の丹羽幸（名古屋市）と小杉産業（東京）に排除命令を出した。
公取委によると、丹羽幸は０６年１０月〜今年２月ごろまで、実際には１６〜２６％しかカシミヤを含まない１１品目、計約２万１０００着のセーターに「カシミヤ１００％」と表示し量販店などに販売。小杉産業も０５年１０月〜今年１月ごろまで、１．６％〜２６％しかカシミヤを含まないセーターとベスト２２品目約３万６０００着を「５０％」として販売した。ともに試作品の段階で１００％、５０％と確認していたという。両社とも商品の回収を進めている。