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2007年07月30日(月) 21時27分

女子学生の髪を切るなどセクハラ 三重大准教授諭旨解雇 朝日新聞

 三重大学は30日、同大教育学部の岩崎元郎准教授(50)を、セクハラ行為や授業中に暴言などを繰り返したなどとして諭旨解雇処分にした。

 同大によると、岩崎准教授は04年5月、授業後に「こうした方がかわいくなるよ」と女子学生の長い髪をはさみで切り、おかっぱ頭にした。05年には学外授業の引率時に、電車内で別の女子学生に下着について繰り返し尋ねたという。

 また、日ごろから授業中に大声で「ふざけるな」「単位を落とすぞ」などの暴言をはき、授業の無断休講や遅刻も相次いでいたという。准教授は「覚えがない」と話しているという。

 岩崎准教授は女子学生の体を触るなどのセクハラ行為で01年10月に減給処分10分の1(10カ月)、06年5月に6カ月の出勤停止処分を受けた。同年6月には同学部の教員5人が学生約30人分のセクハラ被害などの証言をまとめ、准教授の解雇を求める要望書を大学に提出していた。

 豊田長康学長は「学生への人権侵害行為や教育者として不適格な行為を行ったことは誠に遺憾。学生の人権の尊重などについて教職員への徹底を図る」とコメントを出した。

 01年6月には最高裁で女子学生へのセクハラ行為が認定され、90万円の賠償命令が確定している。

http://www.asahi.com/national/update/0730/NGY200707300018.html