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2007年07月25日(水) 09時44分

「栓閉めた事実ない」 辺野古沖調査琉球新報

 米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古沖での環境現況調査で、機器設置の作業員に反対派ダイバーが空気タンクの栓を閉められたと訴えている問題で、調査に反対するヘリ基地反対協議会の安次富浩代表委員らが24日午後、抗議と謝罪を求めて那覇防衛施設局を訪ねた。だが施設局側は「栓を閉めた事実はない」として要請を受け付けず、移設反対派と施設局職員が一時もみ合い、騒然となった。 代表との交渉の結果、施設局の畠憲昭広報室長は抗議声明文だけを受理。畠室長は、SACO(日米特別行動委員会)合意による海上埋め立て案建設のボーリング調査で現場に配置させていた施設局職員の「監督官」について、今回の環境現況調査では置いていないことを認めた。安次富代表委員らは監督官の配置を求めた。27日にあらためて話し合う方向だ。
 畠広報室長は反対派とのやりとりで「(海中で)どういうことをやったか、(請負業者が)海上保安庁に全部報告している。証拠があるなら(保安庁に)提出してはっきりさせてからやるべきだ。今の時点ではやった、やらないの話だ。事実関係がはっきりしたら話をうかがう」と述べた。
 この日、施設局には空気タンク閉栓問題に抗議するため、ヘリ基地反対協の幹部や、辺野古沖での海上阻止行動に参加しているメンバーなど30人以上が集まった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070725-00000003-ryu-oki