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2007年07月25日(水) 12時24分

不安あおり印鑑高額販売、業者に勧告 福岡、佐賀朝日新聞

 「名前の字画が悪い」などと客の不安をあおって印鑑などを高額で販売していたとして、福岡、佐賀両県は25日、「セブン—ワン・フューチャー・クリエイション」(東京都豊島区)に対し、特定商取引法と県消費生活条例に基づいて業務改善を指示・勧告した。被害額は佐賀県が把握しているだけでも1120万円。同社に絡んだ苦情は04年度以降、九州や関東、関西などの14都県で約180件あり、同社の06年度の売り上げは約5億円だったという。

 両県によると、同社は「格安で姓名判断する」などと電話で勧誘し、販売員が客の自宅を訪問。「早死にする」「結婚が遅れる」などと言って不安をあおり、「買うと運勢が変わる」と印鑑や水晶、表札を売りつけていた。240万円の水晶や35万円の象牙製の印鑑などに通常の倍以上の値を付けていたという。

 購入した客に「他の人には言わないように」と口止めするケースもあり、両県は「クーリング・オフの行使を防ぐ狙いだった」と判断した。

 04年ごろから苦情が寄せられ始め、両県が今年4月に福岡市の店を立ち入り調査したところ、違法な販売方法を記したマニュアルも見つかった。

http://www.asahi.com/national/update/0725/SEB200707250020.html