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2007年07月24日(火) 22時31分

原子炉クレーンが破損=耐震性は一般建築物の2倍−柏崎刈羽原発6号機・東電時事通信

 東京電力は24日、新潟県中越沖地震による柏崎刈羽原発の被害状況まとめを発表し、新たに6号機の原子炉建屋天井にある大型クレーンの移動用車軸2本が破断していたことを明らかにした。クレーンは建築基準法の規定の約2倍の揺れに耐える「Bクラス」に分類されている。今回の地震で同クラスの機器の損傷が明らかになったのは初めて。
 クレーンは原子炉容器などの上を移動するため、地震で落下しないよう設計されている。東電は車軸が破断してもこの恐れはないとしているが、経済産業省原子力安全・保安院は同社に詳しい調査を求めている。
 東電によると、クレーンは幅約35メートル、高さ約6メートル、奥行き約12メートルで、重さ約310トン。原子炉容器や使用済み燃料プールをまたぐように設置され、8つの車輪で建屋壁沿いのレールの上を動く。原子炉容器のふたをつり上げて開閉する際や、建屋外部から燃料の搬入搬出時に使う。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070724-00000165-jij-soci