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2007年07月22日(日) 23時36分

親イスラム与党が過半数の情勢 トルコ総選挙投票朝日新聞

 大統領選出時の政治的混乱に伴うトルコ総選挙の投票が22日に実施された。各種世論調査では、親イスラム与党の公正発展党(AKP)が国会定数(一院制、550)の過半数を獲得し、単独政権を維持することは確実だ。選挙後は、任期を超えているセゼル大統領の国会での後継選出が焦点となる。

 欧州連合(EU)加盟交渉開始を実現し、親欧米路線をとるAKPは、前回(02年)の34%を超す48%を獲得するとの調査もある。野党第1党の共和人民党(CHP)のほか、過激な民族主義を主張する民族主義者行動党(MHP)や中道右派の民主党(DP)などが議席確保に必要な得票率10%を超える可能性があり、その場合はAKPの獲得議席は減少する。

 比例代表制の選挙だが、無所属でも立候補でき、クルド民族主義政党、民主社会党(DTP)が地盤の南東部で無所属候補を多数擁立、20〜30議席を獲得する見込み。有権者は18歳以上の男女で約4250万人。

http://www.asahi.com/international/update/0722/TKY200707220368.html