2007年07月20日(金) 22時10分

＜無理心中？＞一家４人死亡、生活苦か　大阪（毎日新聞）

　２０日午後１時１０分ごろ、大阪市東淀川区下新庄３のマンションの管理人から、「マンション敷地内に男性が倒れている」と１１９番通報があった。男性は同マンションの３階に住む電気工事業、弘田信行さん（３４）で、搬送先の病院で死亡が確認された。さらに、大阪府警東淀川署員が、弘田さん宅で妻和恵さん（３４）、長男空良（そら）ちゃん（５）、長女七海（ななみ）ちゃん（２）が死亡しているのを発見。同署は、弘田さんが生活苦から無理心中を図ったとみて捜査している。
　調べでは、マンション９階の防犯カメラに弘田さんとみられる男性の姿が映っており、同階の通路の手すりに乗り越えたような跡があることから、弘田さんは９階から飛び降りたらしい。和恵さんと子ども２人は６畳間で、布団の上に並んであおむけに倒れていた。室内に争った形跡はなかったが、３人とも首に絞められた跡があった。遺体の状況から同日正午〜午後１時ごろに死亡したらしい。和恵さんの枕元に、弘田さんのものとみられる携帯電話が置かれ、未送信のメール画面に「もうやっていけない。ごはんを食べていけない。和恵と２人で死ぬことを相談した」などの遺書のような言葉が残されていた。同日午後０時半ごろに書き込まれたらしい。室内に、数百万円の借金を示す書類があったという。
　和恵さんは今年５月まで近くの会社で事務員として働いていたという。元同僚の女性は「明るく、仕事もできる人だった。９月に出産予定で、送別会の時も『子どもが生まれたらまた働きに来たい』と元気に話していたのに」とショックを隠せない様子だった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070720-00000110-mai-soci