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2007年07月19日(木) 22時01分

全7基で想定超える揺れ=地震計データ、一部消失−柏崎刈羽原発・東電時事通信

 東京電力は19日、柏崎刈羽原発に設置された地震計による新潟県中越沖地震の観測データを公表し、1号機から7号機までのすべての原子炉建屋で水平方向の揺れの加速度が設計時の想定を上回っていたことを明らかにした。
 同社は16日、1、5、6号機のデータを公表。1号機が最大で680ガル(設計上の想定は273ガル)を記録していたが、19日に公表されたその他の号機でも、2号機で最大606ガル(同167ガル)を記録するなどすべての号機で設計時の想定を上回っていた。
 また、同社は同日、地震観測計データの一部が消失していたと発表した。余震が続いたため、同原発に設置されている地震計のうち、旧型の63台が記録容量不足に陥ったためだが、容量の多い新型地震計の記録があるため、解析に支障は生じないとしている。
 データの消失は今年3月の能登半島地震の際、北陸電力志賀原発1号機でも発生。東電は志賀1号機の事例を参考に来年度までに新型に交換する予定だった。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070719-00000202-jij-soci