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2007年07月19日(木) 10時16分

<インサイダー取引>ダウ社外取締役を提訴へ 米証券取引委毎日新聞

 【ワシントン木村旬】米ダウ・ジョーンズへの買収提案をめぐるインサイダー取引疑惑で、米証券取引委員会(SEC)が、ダウ社の社外取締役を務める李国宝・東亜銀行会長を提訴する方針を固めたことが18日明らかになった。ダウ社が発行するウォールストリート・ジャーナル紙(電子版)が報じた。
 この疑惑でSECは5月、香港在住の実業家夫妻を提訴したが、妻の父親が東亜銀行の子会社役員で李会長と交友がある。李会長は買収提案に関する情報を漏らした疑いが指摘されてきた。東亜銀行は香港の大手行。
 ダウ社に対する米ニューズ・コーポレーションの買収提案は5月1日に表面化したが、SECによると、実業家夫妻は4月にダウ社株式41万5000株を購入した。買収提案が表面化して株価が急騰した後に売却し、約810万ドル(約9億8000万円)の利益を得た。
 李会長は、実業家夫婦の提訴後、同紙に対し「ダウ社に関する情報は誰にも話していない」と疑惑を否定していた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070719-00000022-mai-int