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2007年07月17日(火) 00時00分

孫コピー(まごこぴー)読売新聞


絵・唐沢なをき/文・唐沢よしこ

 先日、デジタル放送の録画コピー回数の規制を緩和するというニュースがありました。地上デジタルのテレビ番組はコピーが一度だけしかできないコピーワンスという規制がかかっていますが、9回までコピーが可能になります。

 10回めのコピーを行ったときにHDDの動画が消えますので(データの移動なのでムーブと呼びます)、実質10回のDVDなどのメディアにコピーができるようになるのですワン。これで不便だというイメージを払拭した人もいるでしょう。しかし「孫コピーはできないの?」と、いう意見も一部でよく見ます。孫コピーというのは、コピーのコピーのこと。HDDレコーダーに録画した場合だと、まずHDDに録画されたものが「親コピー」。HDDからDVDにコピーしたものが「子コピー」。そのDVDを別のDVDにダビングしたものが「孫コピー」になります。

 実際にどうしても孫コピーまで必要な人というのはあまりいないと思いますが、映像マニアには孫コピーにこだわる人が多いです。僕のまわりのマニア犬も、みんなキャンキャン騒いでいますワン。子コピーのディスクに万一のことがあったときのために、孫コピーでバックアップが取りたい、とか。「それなら最初から9枚コピーすればいいワン!」と提案しましたが、「DVDメディアが何年保存できるかわからないから、数年後に孫コピーでバックアップを取るんだ」という反論が。確かにDVDメディアは使用環境が悪いと耐久年数が意外と短いという話も耳にします。

 が、どちらかというと「他の国ではデジタル放送のコピー規制がされていないのに、なぜ日本だけ?」というところに不満を持つ人が多いようですなあ。ワンワン。

http://www.yomiuri.co.jp/net/column/yougo/20070717nt11.htm