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2007年07月14日(土) 13時02分

前橋のスナック4人射殺:遺族ら損賠求め提訴 「トップが責任負うべきだ」 /群馬毎日新聞

 ◇住吉会総裁らに「トップが責任負うべきだ」
 前橋市のスナックで03年1月、市民ら4人が射殺された事件で、被害女性(当時66歳)の遺族や重傷を負った客、スナックの女性経営者ら計8人が13日までに、指定暴力団住吉会の西口茂男総裁や実行役の同会系幹部ら計5人を相手取り、総額約1億5000万円の損害賠償を求める訴訟を前橋地裁に提訴した。事件を巡って暴力団トップの使用者責任を問う訴訟は今回が2件目になる。
 訴えられたのは西口総裁と福田晴瞭・同会会長の他、事件を指揮したとされる同会系会長の矢野治(58)=殺人罪などで公判中、実行役で同会系幹部の山田健一郎(41)=同=と小日向将人(37)=2審で死刑判決、上告中=——の3被告。傘下組員による事件への関与の有無に限定せず、トップが責任を負うべきだなどと訴えたという。
 また、同日、別の被害男性(当時50歳)の遺族3人による損害賠償請求の弁論が前橋地裁(松丸伸一郎裁判長)であった。同会側の「組織がピラミッド構造になっておらずトップ2人に使用者責任が認められない」との主張に、原告側は「指揮命令系統が確立されている」などと反論した。

7月14日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070714-00000121-mailo-l10