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2007年07月14日(土) 21時22分

一国主義的ではなく多国間外交を…英首相側近、米に求める読売新聞

 【ロンドン=森千春】ブラウン英首相の側近であるダグラス・アレグザンダー国際開発相は12日、ワシントンの米外交問題評議会で演説し、米国に対して「一国主義的ではなく多国間主義的な外交」を推進するよう求めた。

 演説は、先月末に発足したブラウン政権のメンバーが行う最初の本格的な外交演説で、ブッシュ政権の外交政策に注文をつけたものと受けとめられている。

 アレグザンダー国際開発相は、途上国の貧困、国際テロ、気候変動など国際社会が直面する問題に対処するためには、「ルールに基づいた国際的システム」による多国間主義的なアプローチが必要だと主張。「20世紀において国力は破壊力で測られたが、21世紀においては(多国間で)協力して建設する力が尺度となるべきだ」と述べ、軍事力偏重に警告を発した。

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070714i313.htm