記事登録
2007年07月13日(金) 10時07分

中国ヒジキを「長崎産」 佐賀の会社 4.3トン偽装、クラゲも西日本新聞

 佐賀県は12日、中国産のヒジキやクラゲの加工食品を「有明海産」などと偽って販売したとして同県小城市牛津町の海産物製造・販売業「磯屋(いそや)」に対し、日本農林規格(JAS)法などに基づき適正な表示を行うよう指示した。同社は自主回収を始めた。食品衛生上の問題はないという。

 同県によると、6月15日、九州農政局佐賀農政事務所に「磯屋の商品で産地偽装がある」との匿名文書が届き、県が立ち入り検査を実施。その結果、(1)長崎産と表示した「長崎産芽ひじき」などヒジキ3商品(2)有明海産と表示された「有明海産生くらげロケット」などクラゲ2商品‐で原材料に中国産を使用していたことが判明した。

 ヒジキ3商品は昨年8月‐今年7月、九州、山口を中心とした14都府県の卸業者に計4.3トンを、クラゲ2商品は今年4‐7月、8都県の卸業者に計0.7トンをそれぞれ出荷し、主に西日本のスーパーで販売されたという。

 磯屋の松尾清隆社長は佐賀県に「長崎産のヒジキの種を中国で養殖したので、長崎産で良いと思った」「クラゲが昨年不作だったため、中国産を使った」と話しているという。同県は同社に、25日までに改善措置を報告するよう指示した。

=2007/07/13付 西日本新聞朝刊=

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070713-00000006-nnp-l41