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2007年07月13日(金) 12時01分

軽井沢病院の医療事故訴訟:和解へ 町が賠償金、公の謝罪は否定 /長野毎日新聞

 軽井沢町議会は12日、臨時会を開き、町立軽井沢病院で03年10月、同町の女性(当時32歳)が出産後に出血多量で死亡した医療事故訴訟に関し、賠償金など8600万円を支出する病院事業会計補正予算案を可決した。
 佐藤雅義町長は冒頭、「亡くなった方のご冥福を祈ります。ご遺族には多大な精神的苦痛を与えたことを心よりおわびします」と謝罪。1審判決を元に和解することを説明した。
 一方、遺族側が希望している公の場での謝罪については否定。東京高裁で13日に行われる和解協議の中で、当時の担当医師と佐藤町長が遺族に謝罪するという。議会を傍聴した母親は「密室での謝罪では、これまで何で頑張ってきたか分からない」と話した。
 この医療事故で母親ら遺族は05年3月、「担当医は大量の出血に気づかず輸血などの措置を取らなかった」などとして、担当医と町に1億8100万円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴。06年7月の判決で同地裁は医師と町に慰謝料など7250万円の支払いを命じたが、遺族側は「医師、町から謝罪がない」として東京高裁に控訴していた。【藤澤正和】

7月13日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070713-00000059-mailo-l20