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2007年07月12日(木) 16時50分

【中国】過去に死亡例、中国製ダイエット食品が日本でも販売かサーチナ・中国情報局

 衛生部が5日、「麗姿(麗姿ダイエットカプセル)」(写真=パッケージ)などダイエット保健食品5種にシブトラミンなど違法な添加物が含まれていたとして、回収を指示して衛生許可証を取り消す決定をしたことに絡み、日本でも同商品が販売されていた可能性があることが分かった。

 シブトラミンは米国などで過去に肥満抑制剤として使われ、心臓などへの悪影響で30人以上の死者を出した。日本では未承認だが、2004年に岩手県で中国から輸入されたダイエット食品を使用していた30代の女性が死亡し、同食品からシブトラミンが検出された。

 日本では、中国の電子商取引企業が販売用ページに「麗姿ダイエットカプセル」を掲載。また、日本人が社長を務める中国の販売会社も12日現在、同商品の販売ページを掲載している。

 厚生労働省によると、シブトラミンが含まれている事実があれば、早急に対策を取る。日本国内の会社が販売していた場合には、都道府県が回収を指導。国外の会社が販売していた場合には、インターネットなども利用して注意を喚起する。

 同省によると、過去に中国産ダイエット食品で健康被害が多発したケースでは、中国当局とも連絡を取った。中国でもシブトラミンを含むダイエット食品は減ってはいるが、皆無ではない。ただし、国外に輸出する場合には成分を変えている場合もあり、事実の確認は必要だという。【サーチナ・如月隼人】

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