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2007年07月12日(木) 10時15分

身代わり運転依頼は事実証明なし、中国人留学生に無罪判決読売新聞

 交通事故の相手だった無免許の少年に、身代わりの運転者を立てるように唆したとして、犯人隠避教唆の罪に問われた中国人留学生で、横浜市南区、大学院生韓鋭被告(26)の判決が11日、横浜地裁であった。

 大島隆明裁判官は「身代わりを依頼した事実の証明がない」とし、無罪(求刑・懲役10月)を言い渡した。

 判決によると、韓被告は2006年9月19日、横浜市西区の市道交差点でバイクに乗っていて、一時停止を無視した少年(当時18歳)のバイクと衝突した。少年は無免許で、戸部署の事故処理の際、たまたま近くにいた男友達(同19歳)が運転していたことにした。

 友達が少年審判で身代わりを打ち明けた。戸部署は少年の供述に基づき今年1月、韓被告が無免許の相手だと保険がおりないと考え、「身代わりはいないのかと唆した」として逮捕した。大島裁判官は「事故の被害者が、見ず知らずの相手に身代わりを要求するとは考えがたい」と指摘した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070712-00000401-yom-soci