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2007年07月11日(水) 11時01分

上越の資産家殺害:発生1週間 自宅に多額現金保管か /新潟毎日新聞

 上越市西本町4の不動産賃貸業、石田悦子さん(74)が自宅浴室で殺害されているのが見つかった事件は10日、1週間を迎えた。関係者らの証言から、石田さんは自宅周辺のテナント二十数店舗の賃料を毎月末から集金し、月初めには自宅の金庫などに多額の現金を保管していた可能性があるという。上越署捜査本部は、自宅から現金がなくなっていないかどうか詳しく調べている。
 これまでの調べでは、3日午後0時半ごろ、2〜3年来の知人女性2人が石田さんの自宅を訪れたが応答がないため、長男(50)に連絡。自宅を訪れた長男が午後3時45分ごろ、浴室であおむけになって死亡しているのを発見し通報した。
 司法解剖の結果、死亡したのは2〜3日とみられ、食後4〜5時間の未消化物があったことや2日午後4時ごろに近くの大型スーパーで目撃証言があることから2日夕に殺害された疑いが強い。遺体に防御創をはじめ、目立った外傷はなく、薬殺や絞殺の顕著な形跡もないことから、無抵抗のまま手足を粘着テープで縛られ、口をふさがれて窒息死した可能性が高いとみられる。
 石田さんは1人暮らしで、母親から受け継いだテナントビルを複数所有。月末から月初めにかけて店を訪れ、集金した金を手提げ袋に入れて自宅の金庫などに保管するのを習慣にしていたという。玄関の鍵は開いたままだったが、近所の住民は「玄関の鍵は必ず掛け、人が訪れてものぞき穴から確認するような人だったのに」と口をそろえている。【岡田英】

7月11日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070711-00000003-mailo-l15