記事登録
2007年07月10日(火) 00時00分

SP(えすぴー/さーびすぱっく)読売新聞


絵・唐沢なをき/文・唐沢よしこ

 ウィンドウズビスタが発売されて5か月が過ぎました。早々に導入した人、次にパソコンを買い換えるまで待つ人、XPで充分だという人、さまざまだと思いますが、とりあえずSP1が出るまで様子を見るという人もけっこういるのではないでしょうか? 

 「SP」とは「サービスパック」の略で、マイクロソフト社が自社製品の修正プログラムをまとめてパックにしたもののことです。「1」というのは1つめのSPということ。SPはOSやマイクロソフト・オフィスシリーズなど製品別に用意されており、ユーザーはインターネットからダウンロードするなどして入手します。これを実行すると、その時点でわかっている不具合が修正されます。それ以外にも処理速度の向上やちょっとした新機能が追加されることもありますワン。

 「そんな修正が必要なんて、不良品じゃないか!」と思う人もいるかもしれませんが、OSのように何年もかけて開発されるソフトウエアというのはそういうものなのです。いくらテストを重ねてもわからなかった不具合が、発売後に多くの人に使われることによって見つかったりするのですワン。基本的に問題が見つかった時点ですぐに個別の修正プログラムは無償公開されていますが、ある程度たまったところでSPとしてまとめて出すのです。

 一部では「新OSは発売直後に買うよりも、不具合がそこそこ修正されたSP1が出たあとで買うほうが良い」という説があるため、冒頭に出したようなビスタ購入を控えている人がいるのです。ビスタのSP1は近々β版が公開されそうという噂もありますが、これでユーザーはドンと増えるのでしょうか? ワンワン。

http://www.yomiuri.co.jp/net/column/yougo/20070710nt08.htm