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2007年07月10日(火) 12時01分

救済申し立て:ベルリッツ米国人講師4人が 組合加盟で不当解雇−−札幌 /北海道毎日新聞

 英会話学校「ベルリッツ・イーエルエス札幌ランゲージセンター」(札幌市中央区)を解雇された米国人講師4人の所属する労働組合が9日、「組合加盟が理由の解雇で不当労働行為に当たる」として道労働委員会に職場復帰を求める救済を申し立てた。同委員会は20日をめどに同センターを運営する「イー・エル・エス・ジャパン」(倉品等社長)に答弁書の提出を求める。
 申し立てによると、エドワード・バノイさん(47)ら4人は79〜01年にベルリッツ・ジャパン(東京都港区)札幌校の契約社員となり、95年に労働組合を結成した。06年4月に同社が業務提携先のイー社へ同校の営業を譲渡し、4人は転籍。同9月、新たに「全国一般労働組合東京南部札幌イーエルエス支部」を結成したが、今年2〜3月に相次いで解雇を言い渡された。
 道庁で9日会見したバノイさんは「契約は1年更新で社会保険にも加入できない。(同校の)講師17人のうち組合員4人だけが解雇された」と述べた。イー社の桜田勝久COO(最高執行責任者)は「解雇の理由は能力、勤務態度で、不当労働行為は事実に反する。申し立ては残念だが、金銭補償を含めて対応を検討したい」と語った。【大谷津統一】

7月10日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070710-00000091-mailo-hok