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2007年07月09日(月) 20時46分

りそな銀行で顧客情報98万件紛失、誤って廃棄処分か読売新聞

 りそな銀行は9日、東京、大阪などの27営業店で保管していた顧客情報を記載した伝票などの資料を紛失したと発表した。

 紛失した個人情報は約98万件に達するとみられ、紛失が判明した店舗には、国会内にある衆議院支店も含まれている。伝票類には顧客の氏名、口座番号、取引金額などが記載されていたが、暗証番号の記載はなく、これまでに不正使用や被害など報告は受けていないという。

 銀行による顧客情報の紛失としては、三菱東京UFJ銀行で昨年10月に判明した約96万件を上回る規模となりそうだ。

 資料の紛失は昨年末、営業店から資料を集中保管する東京と大阪のセンターへの移管作業の中で発覚した。現金自動預け払い機(ATM)の利用履歴が記された資料が紛失していたため、対象を全店舗に拡大して半年間、改めて調査した。

 その結果、東京、大阪周辺など27店舗で、ATM利用履歴、出入金伝票、税公金納付書控えの3種類の資料が無くなっていた。約98万件の紛失のうち、利用者の多いATM利用履歴が約96万件を占めた。衆議院支店では、出入金伝票が紛失していた。

 りそな銀行は「支店の統廃合時などに保管期限を過ぎた資料と一緒に誤って廃棄処分した可能性が高い」と説明している。問い合わせは、りそなコミュニケーションダイヤル(0120・24・3989)。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070709i111.htm