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2007年07月09日(月) 11時02分

新発田の手りゅう弾押収:工場責任者、所持容疑できょうにも再逮捕へ /新潟毎日新聞

 ロシア人が運営する新発田市上館の中古車整備工場から手りゅう弾や盗難車が見つかった事件で、県警は同工場の責任者で、入国管理法違反(不法上陸ほう助)で逮捕された、自称アレクサンドル・ドルジンスキー容疑者(51)を9日にも火薬類取締法違反と銃刀法違反の疑いで再逮捕する方針を固めた。
 県警は4月に工場を家宅捜索、押収品は手りゅう弾2発と盗難車1台のほか、▽ロシア製小型拳銃の銃弾16発▽盗難ナンバープレート23枚▽偽造外国人登録証▽拳銃用サイレンサー——など多数に上る。このうち手りゅう弾と銃弾は、工場内でドルジンスキー容疑者が寝泊まりしていたコンテナから見つかっており、これらの所持について立件できると判断した。
 その後の調べでドルジンスキー容疑者が「かつて旧ソ連軍に所属していた」と供述していることも分かり、武器を軍関係者から入手した可能性もあるとみて捜査を進めている。
 これまでの調べでは、ドルジンスキー容疑者は、昨年1月に島根県の境港から不法上陸したセルゲイ・ボーハン元被告(46)=入管法違反の罪で有罪確定=に入国方法を指示するなどし、不法上陸を助けた疑い。家宅捜索後、国外に逃亡していたが6月17日、関西空港から再入国しようとした際に逮捕された。【五十嵐和大、岡田英】

7月9日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070709-00000054-mailo-l15