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2007年07月07日(土) 10時23分

<さおだけ屋>トラブル増加 国民生活センター注意呼びかけ毎日新聞

 「2本で1000円」などと呼びかけながら、買いに行くと別の高額な品を売りつける「さおだけ屋」のトラブルが増えている。国民生活センターが公表し、注意を呼びかけている。
 同センターに寄せられた相談は、06年度639件。01年度(288件)から2.2倍に増え、9割以上が車などでの移動販売だった。相談者は60代以上が65%を占めた。
 70代の男性は「さおだけ1000円」と呼びかけながら回っていた販売車を呼び止めて注文したが、1本2万4000円を請求された。断ると、販売員の男がシャツを脱いで傷を見せてすごんだため、1本2万円で購入してしまった。70代女性は「2本で1000円」とうたうトラックを呼び止め4本頼んだところ、業者に物干し台も替えるよう言われ、48万6000円を請求された。
 同センターによると、物干し台をセットで購入させられる例が多く、相談者の平均購入額は6万5000円にのぼった。量販店では、ステンレス製で1本500〜5000円で販売されているという。同センターは「声をかけるのは慎重に。購入する場合は領収書を取り、連絡先の確認を」と呼びかけている。【大迫麻記子】
 ◇「悪貨」を見分けて
 「さおだけ屋はなぜ潰(つぶ)れないのか?」の著者、山田真哉さんの話 法外な価格で売るさおだけ屋については著書でも指摘したが、これはあくどい方のさおだけ屋。店を持って副業でまっとうにやっている方もおり、そこを見分けていただきたい。悪貨が良貨を駆逐するようなことにならないよう、話が違うと思ったら、勇気を出してきっぱり断ってください。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070707-00000024-mai-soci