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2007年07月07日(土) 01時13分

のどにモチで脳障害、補償金支払い求めた男性勝訴…最高裁読売新聞

 モチをのどに詰まらせたのが原因で脳に障害を負った男性が、中小企業災害補償共済福祉財団(東京)に、災害補償共済の補償金の支払いを求めた訴訟の上告審判決が6日、最高裁第2小法廷であった。

 古田佑紀裁判長は、同財団に約2100万円の支払いを命じた1、2審判決を支持し、財団側の上告を棄却した。

 災害補償共済は、持病が原因で起きた事故には補償金は支払わないと規定している。財団側は「(当時82歳の)男性は高齢で持病もあり、食物をかんだり飲み込んだりする力が不十分だった。モチをのどに詰まらせたのは持病のせいだ」と主張。

 しかし、判決は「補償金の請求者は、持病が原因でなかったことまで証明する責任はない」として、財団側の主張を退けた。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070706i417.htm