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2007年07月06日(金) 03時39分

不祥事続発の三菱UFJ銀 頭取らまた報酬カット朝日新聞

 投資信託販売などを巡る相次ぐ不祥事で金融庁から業務改善命令を受けた三菱東京UFJ銀行は5日、畔柳信雄頭取、三木繁光会長、玉越良介副会長の役員3人に対し、月額報酬の3割を2カ月カットすると発表した。経営責任を明確にするための処分で、金融庁に同日提出した業務改善計画に盛り込んだ。

 この3役員は金融庁から一部業務停止命令を受けた別の不祥事でも、3月に月額報酬の4〜5割を3〜6カ月カットする処分を受けたばかり。

 同行を巡っては、投資信託の販売で顧客の注文を取り違えるなどのミスが、旧東京三菱銀行の支店を中心に約100件見つかったほか、マネーロンダリング(資金洗浄)に対する海外の監視体制の不備など数十件の問題が相次ぎ発覚。金融庁が6月に業務改善命令を出していた。

 畔柳頭取ら3人のほか、副頭取や取締役ら7人も月額報酬の1割を2カ月カットする。投信販売の規定やマニュアルの改定、ミスを上司に報告すると減点対象となる行内の業績評価制度の見直しなども、業務改善計画に盛り込まれた。

http://www.asahi.com/business/update/0706/TKY200707060004.html