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2007年07月05日(木) 15時01分

中国産原料が原因か、米17州で食中毒52件が発生読売新聞

 【ワシントン=増満浩志】米食品医薬品局(FDA)からサルモネラ菌に汚染されていると指摘され、スナック菓子を全米とカナダで回収中の製造会社が、「中国産原料を使った調味料が汚染源の可能性が高い」と発表した。

 問題のスナック菓子は、ロバーツ・アメリカン・グルメ社(ニューヨーク州)が製造した「ベジー・ブーティ」と「スーパー・ベジー・ティングス」の2製品。FDAによると、17州で52件の食中毒が発生、患者の大半は10歳未満の子供だという。

 予備的な分析調査の結果、同社製スナックのうち問題の2製品だけに使われている調味料が、汚染源として浮上した。原料はすべて中国産だという。FDAの指摘を受けた同社は、先月28日から2製品を自主回収していた。

 米国では最近、中国産のペットフード原料、練り歯磨き、魚介類などで有害物質の混入が相次いで判明している。

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070705i106.htm