記事登録
2007年07月05日(木) 15時08分

中国の食品・生活用品、2割が安全性に問題…中国政府検査読売新聞

 【北京=佐伯聡士】中国国家品質監督検査検疫総局は4日、中国国内のメーカー6362社が製造した食品や生活用品など7200製品を対象にした検査で、19・1%の製品が、安全性に問題があるなど合格基準を満たしていなかったと発表した。

 玩具(がんぐ)から基準値を超える鉛や、食品や練り歯磨きなどから毒性のある物質が検出されるなど、中国製品全般への信頼性が揺らいでいるときだけに、国際社会の不信感が一層強まりそうだ。

 同局によると、食品に関しては、果物の缶詰やボトル飲用水、干し魚、はるさめなどの合格率が低かった。基準を超える食品添加物や大腸菌などの細菌が検出されたほか、製品表示が適切でなかったという。

 一方、同局は昨年12月から今年5月までの半年で、食品に関する違法事件2万3000件を摘発し、2億元(約36億円)相当のニセモノや劣悪な食品を押収した。摘発した食品の製造拠点は180か所。

 ただ、中国は国際社会の批判に対して態度を硬化させており、米政府が最近、中国産のウナギやエビなど養殖魚介類の輸入規制に乗り出したことについて、「すべての養殖魚を一律に規制するのは受け入れられない」と反発している。

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070705it08.htm