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2007年07月04日(水) 12時02分

小学教諭の飲酒事故:県教委、逮捕・起訴の被告を懲戒免 /栃木毎日新聞

 下野市立緑小教諭の高橋俊行被告(42)が5月14日、宇都宮市内で追突事故を起こし、道交法違反(酒気帯び運転)容疑で現行犯逮捕、起訴された事件で、県教委は3日、高橋被告を懲戒免職処分にした。会見で平間幸男・県教育長は「誠に残念で、申し訳なく思っている」と陳謝した。
 県教委によると、高橋被告はアルコール依存症の治療を02年から受けていた。逮捕された日は、午前中に年休を申請。運転しながら飲酒するなど、缶酎ハイの500ミリリットル缶を計5本飲み、事故を起こした。酒を飲んだのは3月下旬以来だったという。県教委は、高橋被告が今年4月中旬以降、治療薬を飲んでいなかったことが原因で、酒に走ったとみている。
 高橋被告は05年4月に緑小に赴任。前任地の校長は、依存症であることを知っていたが、薬を飲んで経過が良好だったため、異動時に引き継がれなかった。緑小では、酒を飲まない教諭として知られていた。処分にあたっては、飲酒しながら運転していたこと、逮捕時に職業を会社員と偽ったことを重視した。校長と教頭も文書訓告にした。下野市教委も同日、古口紀夫教育長の管理監督責任を問い、文書訓告にした。
 高橋被告は「本当にとんでもないことをした。子供や保護者、学校関係者に迷惑をかけ申し訳ない。もうお酒は飲まない」と話しているという。
 また、県教委は3日、宇都宮市立中の女性教諭(58)が6月12日、誤って蛍光灯を割った男子生徒の腹をけるなど、体罰を加えた問題で、この教諭を戒告処分にした。校長は口頭訓告。
 今年度の懲戒処分は計5人(酒気帯び3人、体罰2人)となった。【沢田石洋史、佐野信夫】

7月4日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070704-00000088-mailo-l09