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2007年07月04日(水) 12時01分

栗林商事:破産手続きへ 中国製圧力鍋回収命令受け /新潟毎日新聞

 燕市のギフト用品卸売会社「栗林商事」(栗林正社長)が3日、業務停止し破産手続開始の準備に入った。負債総額は約3億3000万円に上るとみられる。同社は、取っ手が高温になるなど安全性に問題がある家庭用の中国製圧力鍋を販売したとして、先月末に経済産業省から製品回収を命じられた。
 東京商工リサーチ新潟支店によると、同社は64年設立。百貨店などにギフト用品を販売し、91年には年商12億8000万円まで成長したが、その後の消費低迷で業績が悪化。昨年度の年商は3分の1の4億4000万円にまで落ち込んだ。
 さらに先月26日、経済産業省が同社の販売する中国製圧力鍋が消費生活用製品安全法の定める技術基準を満たしていないとして回収を命令。また同社が基準を満たさない圧力鍋10品目に基準適合を示すマークを不正に張っていたことも判明し、同省が厳重注意していた。【岡田英】

7月4日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070704-00000058-mailo-l15