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2007年07月04日(水) 12時01分

コア・フィールド:教材販売会社、破産へ 県内4事務所も業務停止 /新潟毎日新聞

 ◇学習塾・家庭教師、利用者に影響
 新潟市内に支店を持つ学習教材の製作・販売会社「コア・フィールド」(本社・広島市、森下廣一社長)が先月末に営業を停止し、破産手続き開始申し立ての準備を進めていることが3日、わかった。負債総額は10億円以上に上るとみられ、近く広島地裁に破産を申し立てる見込み。県内でも関連会社の学習塾や家庭教師派遣会社など少なくとも4事務所で業務が突然停止され、多くの利用者が問い合わせに訪れたという。
 県内の関連会社は新潟市中央区の学習塾「ライブサポート新潟スクール」や同区の家庭教師派遣会社「トップ・パートナーズ新潟支店」など。同学習塾は約200人の高校生がコ社の教材を使用するなどしながら個別指導を受けていた。
 関係者によると、3年分の指導料や教材費を一括で100万円以上支払っている利用者もおり、社員が約1週間、返金を要求する保護者などの対応に追われた。男性指導員は「先月25日に業務停止のファクスが送られてきただけで本社からは何の説明もない」と戸惑いの表情。同塾は利用者に口座引き落とし停止の手続きを呼びかけている。
 民間調査会社「東京商工リサーチ新潟支店」などによると、コ社は81年に設立。資本金は1000万円で新潟や京都、北海道など全国に10店前後の支店を展開。同社は業務停止の理由を「昨年度から特別商取引法などの関連法令が厳しくなり、中途解約が増えて業績が急激に悪化した」としている。【岡田英】

7月4日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070704-00000057-mailo-l15