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2007年07月04日(水) 22時21分

<薬事法違反事件>在日朝鮮人女性ら起訴猶予処分 東京地検毎日新聞

 無許可で医薬品を譲渡したとして、警視庁公安部に薬事法違反(無許可授与)容疑で書類送検された在日朝鮮人の女性(74)と日本人の男性医師(59)について、東京地検が起訴猶予処分にしていたことが4日、分かった。
 女性は昨年5月、貨客船「万景峰(マンギョンボン)号」で医薬品を北朝鮮に持ち出そうとしたとして新潟税関に摘発され、警視庁公安部が同11月、関連先として在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)東京都本部などを捜索した。公安部は6月5日、女性の依頼を受けた医師が無許可で点滴薬と肝臓疾患薬を譲り渡していたとして、2人を書類送検していた。
 女性は4日、東京都内で会見し「『北のスパイ』だとでっち上げられ、強い怒りを感じている。在日朝鮮人に対する偏見や差別を助長する意図的な強制捜査や報道に強く抗議する」と訴えた。
 東京地検は「(女性が)北朝鮮で薬を売るとか、組織的要請に応じた事案とは認定できなかった」と話している。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070704-00000136-mai-soci