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2007年07月04日(水) 14時38分

食肉製品のDNA検査導入へ、牛肉偽装受け北海道方針読売新聞

 北海道は4日、食肉製造加工会社「ミートホープ」(北海道苫小牧市)の牛肉偽装事件を受け、食肉製品にDNA検査を導入する方針を決めた。

 週内にも「道牛肉ミンチ問題対策会議」を開き、DNA検査の実施を正式決定する。

 DNA検査は、BSE(牛海綿状脳症)問題を契機に、家畜の生産・流通履歴確認手段や、コメの適正表示の確認手段として実施されているが、自治体による検査での導入は初めて。

 見た目やにおいで確かめたり、責任者から聞き取りしたりする従来の検査手法では偽装を見抜けなかったため。ミート社に対しても昨年までに計5回検査しながら、不正を確認できなかった。

 農林水産省は「食肉など一般に出回る商品について、自治体がDNA検査を実施するという話は聞いたことがない」としている。

 道はすでに、過去2年間にさかのぼって不正に関する告発などがあった業者の洗い出しを進めており、こうした業者の製品を真っ先に検査する考えだ。

 また、道は5日から2か月間、道内約700の全食肉処理施設に対して、製品の表示と中身が一致するかどうか緊急の立ち入り調査を始める。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070704i305.htm