記事登録
2007年07月04日(水) 20時08分

賞味期限切れマグロ混入、すき身自主回収 マルハ子会社朝日新聞

 水産大手マルハグループ本社の子会社・北州食品(東京都中央区)が昨年10月から今年3月までに出荷した冷凍のマグロすき身の原料に、賞味期限切れのタイ産冷凍マグロすき身が混入していたことがわかった。スーパーやすし店などに業務用として出荷され、ネギトロ巻きやネギトロ丼などに調理されて販売されていた。同社は問題の商品を自主回収しているが、すでにほぼ使用済みだという。

 問題となっているのは同社仙台工場が出荷した約8トン。同社によると、国産マグロや油などに混ぜて商品を作る際、賞味期限切れの原料が約2.3トン使用された。仙台工場は賞味期限が迫ったタイ産の冷凍マグロすき身を安値で仕入れ、06年7月から9月にかけて順次、賞味期限(1年半)が切れたにもかかわらず、独自の微生物検査と味見で品質に問題はないと判断し、使用を続けたという。社内調査に対し、当時の工場長は「コストを下げるため」と説明。同社は「消費者の誤解を招く行為で申し訳ない」としている。また、同社から報告を受けた宮城県は同工場に再発防止に努めるよう口頭で指導した。

http://www.asahi.com/national/update/0704/TKY200707040414.html