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2007年07月03日(火) 00時00分

電子書籍に特化した検索サービス提供読売新聞

 電子書籍市場が、急速に拡大する中、hon.jpは、検索サービスを通して電子書籍の普及を促進している。2004年から活動してきた落合社長に、ネット時代の読書習慣などについて聞いた。

パソコン向け4万8000タイトル、携帯向け8000タイトル

落合 早苗  おちあい・さなえ
hon.jp社長
1965年、東京都生まれ。学習院大学文学部卒。出版社などを経て2004年インプレス(現・インプレスホールディングス)入社。同年設立の子会社リーディングスタイル(現・hon.jp)に出向。2006年10月から現職。日本ペンクラブ会員。日本出版学会会員。
——hon.jpは、どのような会社ですか?

落合 hon.jpの前身は、企画会社の「リーディングスタイル」です。特定の端末に限らずに電子書籍が普及するようにと、2004年3月に立ち上げました。

 最初の1年間は、東京の丸善丸の内本店の電子書籍体験コーナーを運営したり、表参道のカフェを舞台に携帯で読書をするキャンペーンなどを実施。そうこうするうちに、読みたい書籍に「検索」で行き着く過程が重要だと気づきました。

——それをサービスにしたのが、hon.jpですね。

落合 そうです。2005年12月にサービスを始め、2006年4月には社名をサービス名称に合わせました。

——どのような情報を提供しているのですか?

落合 主に作品名、著者名、発行所に発売元と、各書籍の紹介文です。これに、パソコン、携帯電話、読書専用端末のどの端末か、どのシステムで読めるのかといった情報や、どの電子書店(=電子書籍サイト)で買えるかがわかるようになっています。

——電子書籍のタイトルは、市場全体のうちどのくらいカバーしているのですか?

落合 重複しているデータも一部ありますが、パソコン向けなら4万8000タイトル、携帯向けは8000タイトルあります。重複を除くと、5万タイトルほどです。市販されているパソコン向け電子書籍の9割5分以上、携帯向けなら4割弱相当を占めていると思います。

http://www.yomiuri.co.jp/net/interview/20070703nt10.htm