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2007年07月03日(火) 08時00分

国会議員所得公開 田中元外相、土地売却1億3356万円 相続税対策産経新聞

 田中真紀子元外相が昨年7月、父の故角栄元首相から生前贈与を受けるなどして所有していた長野県軽井沢町の別荘用地計約4000平方メートルをファミリー企業の越後交通(新潟県長岡市)に売却していたことが2日、分かった。

 田中元外相は「土地を売却して相続税を払った」と説明しており、巨額の相続税支払いがまだ終わっていなかったとみられる。2日の所得公開では、土地譲渡分として1億3356万円を報告している。

 売却した土地は、通りの両側に別荘が立ち並ぶ地域の一角にある。建物はなく、樹木や下草が生い茂ったままとなっている。

 不動産登記簿などによると、土地の多くは昭和63年に元首相(平成5年死亡)から贈与された分で、ほかは昭和44年に故佐藤栄作元首相の妻(故人)から購入した。

 角栄元首相の遺産相続をめぐっては、東京国税局の税務調査で約78億円の申告漏れがあったことが平成7年12月に判明。相続税は約65億円に達したとされる。田中元外相らは「目白御殿」と呼ばれた東京都文京区の邸宅敷地を一部、国に物納するなどして対応していた。

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