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2007年07月03日(火) 20時05分

電気コンロで火災344件、死者1人 業界が再発防止策朝日新聞

 小型電気コンロのメーカー13社は3日、85年以降、ワンルームマンションなどに設置されたコンロで火災が344件起き、1人が死亡したと発表した。いずれも体や荷物がつまみに当たり、知らないうちに電源が入ったことが原因とみられる。各社は新たに協議会を設立し、再発防止策を進める。

 協議会や経済産業省によると、メーカー別の事故件数は日立ハウステック117件、松下電器産業64件、サンウエーブ工業39件、三菱電機7件など。

 92年には東京都中野区で、松下電器製コンロを組み込んだ日立ハウステックのキッチンで火災が発生し、男性が死亡した。段ボールがコンロ周辺に置いてあり、引火したとみられる。

 各社は90年以降、つまみにカバーを取りつけるなどの改修を進めていたが、53万台余の対象台数のうち改修が済んだのは62%にとどまる。協議会では各社から425人を動員。マンションの開発・管理会社、大学生協などを回り、危険な製品を探す。

 コンロが複数口のタイプや協議会加盟社以外の製品でも事故情報があるといい、協議会などで実態を調べる。

http://www.asahi.com/national/update/0703/TKY200707030469.html