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2007年07月02日(月) 21時53分

未承認で成分変更の温湿布薬、300万パックを自主回収へ読売新聞

 富山県は2日、「大協薬品工業」(本社・富山市)が製造した温湿布薬4品目の添加剤が、薬事法に定めた手続きのないまま変更されていたとして、同社に温湿布薬約300万パックを自主回収するよう指導した、と発表した。

 対象は、最近2〜3年間に製造された使用期限切れ前の「おきゅ膏D」「新てん温膏」「点温膏」「ハリホット」。県などは、健康への影響はないとしている。同社は6月27日、県に報告、「変更申請で一部の効能が認められなくなる可能性があったため、申請していなかった」と話している。

 県と同社によると、無許可変更されたのは、布に塗って肌に接着させるための「基剤」。元々は、「ダンマルゴム」や「ナタネ油」などを使っていたが、異物が多くなるなどしたため、1997年ごろ、「ポリイソブチレン」などの化学合成成分に変更した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070702-00000314-yom-soci