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2007年07月02日(月) 10時18分

羽賀容疑者 2億4000万円詐取かデイリースポーツ

 タレントの羽賀研二(本名・当真美喜男)容疑者(45)らによる恐喝事件で、羽賀容疑者は被害者の知人男性(51)に実際の3倍の高値で未公開株購入を持ち掛け、差額を借金返済などに充てたりしたことが1日、大阪府警捜査四課の調べなどで分かった。同課は羽賀容疑者が差額を詐取した疑いがあるとみて追及する。また、同容疑者は、1日に100回以上も電話をかけるなど執拗(しつよう)に、知人男性に未公開株の購入を迫っていたことも分かった。
 調べや関係者の話によると、羽賀容疑者は2001年6-10月、医療コンサルタント会社(東京)の未公開株購入代金として、知人のマンション賃貸業の男性(51)=大阪市中央区=から数回に分けて計3億7000万円を受け取った。
 同社の株は当時1株約40万円で売買されていたが、羽賀容疑者は男性に1株約120万円と説明。同容疑者は男性に対し、紹介料1000万円を除く3億6000万円を、男性名義の株購入に充てると説明した。
 しかし、実際に使ったのは1億2000万円で、残る2億4000万円は同社株を羽賀容疑者が関係する会社名義で買ったり、借金返済に充てたりしたという。
 羽賀容疑者は「必ずもうかる。株価は5倍まで上がる」「もう予約してあるから断ることはできない」などと、甘言と脅迫めいた言葉を使いながら男性に購入を迫っていたという。男性によると、羽賀容疑者とは1994年ごろ知り合い、同容疑者の借金返済のため数千万円を貸すなど面倒を見てきたという。2001年2月ごろ、同容疑者から未公開株購入を持ち掛けられた。
 男性は断ったが、羽賀容疑者が「絶対に損はさせない」などと言葉巧みに再三購入を迫った。朝から深夜まで100回以上電話をかけてきたこともあった。同容疑者が元本保証をするというので信用し購入を決めたという。
 株が紙くず同然になった後は羽賀容疑者からは何の連絡もなかったという。男性は「感謝されるべき相手に裏切られた。上場しない株を購入させられるとは夢にも思わなかった」と憤っている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070701-00000031-dal-ent