記事登録
2007年07月01日(日) 12時01分

長岡市:「セクハラ防止」「公務員倫理」研修、全職員対象に−−10日から /新潟毎日新聞

 ◇不祥事相次ぎ、事態重視−−10月開始予定、前倒し
 長岡市は7月10日から全職員を対象に「セクハラ防止」「公務員倫理」の同時研修を行う。不祥事が相次いでいるため、10月開始の予定を前倒しした。外部の専門家を初めて招き、綱紀粛正を改めて周知徹底する。
 同市職員が起こした不祥事はこの1年間で4件。昨年の窃盗、横領と5月に発覚した窃盗・横領事件、そしてセクハラ——。中越地震の復旧工事も終わっていない中で、開会中の市議会6月定例会でも問題視されている。
 特に悪質なのが、30代の男性職員によるセクハラ。飲食会に連れ出した女性に、エレベーター内で無理やりキスをしたという。市は減給10分の1(1カ月)という軽い処分で済ませたが、被害者は市の業務を受注している企業の社員。取引の関係を「無言の圧力」として使ったと疑われても仕方がない。
 他3件の横領などは、いずれも合併前に旧長岡市以外の旧市町村で採用された職員が起こした事案で、旧長岡市職員の間では「うちは教育がしっかりしているから大丈夫」などの声も聞かれていた。ところが今回、セクハラ行為をした30代男性は旧長岡市が採用した職員だった。
 このため事態を重く見た市は約60万円の費用をかけ、外部から2人の講師を招いて各約3時間、集中研修を行うことにした。【根本太一】

7月1日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070701-00000112-mailo-l15